2011-10-25

2011 favorite UK band

元々どこ出身とかって本当はあんま関係ないのかもしれない。最近好きで聴きまくっていてこの言い方は少し微妙だけど、USにもすんなりリンクするUKのバンド。今回はあえてライヴ映像だけに絞って集めてみました!ライヴも滅茶苦茶良さそう!!しかもこの4バンドはスプリット出したり、ツアーしたりと実はかなり交流がある。というのは聴いてくうちに知りました(笑)なるほどそう言われてみれば…!!

Male Bonding

2008年から活動しているロンドンの3人組。Sub Pop所属。
いかにもUSっぽいオルタナ、グランジとかいうフレーズが思いつきますが、ストレートなリズムの中に垣間見えるしっかりとした美メロ感。頭が爽やかになります!2枚のアルバムどっちも好きですが、新作の方がくっきりしてる気ががする。

RELAX. MALE BONDING CRAP SHOOT
subpop:Male Bonding


Mazes 

こちらは所変わってマンチェスター出身の4人組。FatCat Records所属で2009年結成。グランジ要素がやや強めな感じがプンプンします!でも曲自体はロウファイめで人なつっこさがあって素敵です。(もっと取っ付きにくいかと勝手な思い込みしてた)胸キュンな気分です(笑)このライヴ映像はもろグランジ色強めなタイプのですがこれも良い。 MAZES  
FatCat Records : MAZES  
p-vine:MAZES(日本盤)


Fair Ohs 
このブログでも何回も書いてるロンドンのトリオ。一番UKっぽく無い&ゴツい感じがします。元々ハードコアバンドなのが頷ける(見た目も)ゴリッゴリの演奏になぜかトロピカル要素が加わり、聴いていて無条件に楽しい!!とか書きましたが所々見え隠れする茶目っ気や夏の夕暮れが似合いそうな曲もあるのがセンチメンタル。

Fair Ohs
RALLYE LABEL : Fair Ohs (日本盤)

 

Cold Pumas 
こちらはブライトンの3人組。このバンドはこの括りでいいのか迷いましたが上のバンドと親交があるし好きなので。反復するリズムにノイズ感溢れるサウンド。聴いていると麻痺してきそうでしびれます!ぐわーっと歌まで飲み込む勢いで、どんどん曲の印象が変わってくのも面白いです。ちなみにメンバーはFaux Discxというレーベルをやっていて、ぞくぞくリリースしてます。 

COLD PUMAS 

Chad VanGaalen / Cassette Tape Series

今年5月にニューアルバムをリリースし、現在がっつりツアー中のカナダはカルガリーのChad VanGaalen。以前から音源を録り貯めているようで(笑)過去5年分の曲を8本のカセットテープでリリースされるようです。…と言ってもまずはツアーでのみ購入可能。のちにFlemish Eyeのショップからリリースもされる予定らしい ↓
(12/13 update:  ショップでも販売開始されてました!
現在8本のテープから1曲づつ公開されてます!
 
Chad VanGaalen Tape Collection by FlemishEye
各カセットにはタイトルが付いていて、これを聴くと彼のもう1つのプロジェクト、Black Moldの様なインスト曲や実験的な曲もあれば、ほっこりしているフォークソング的な曲もありでかなり多様な予感…!
オンラインなどで買えるのがいつかはまだ発表されていませんが、今回のアートワークももちろん本人が書いてる。カセットのカバーも公開されていていつものサイケで不思議な絵が炸裂です! 良いなぁ〜↓

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【やや最近のライヴ映像から】

最新アルバム、「Diaper Island」からアップテンポな"Replace Me"
とてもカッコいいのですが、チャドさんのギターに注目!ネ、ネックが無い(笑)色々改造されててもはやこれはギターなのか…きっと何か理由があるはず!謎です。



こちらも最新アルバムの曲。観客に何か言われてぶーっ!とぶさけるあたりからしてウケるのですが、MCで言っている通りやはりこの曲、奥さんについての曲だったのか!それ素敵じゃんか!

【おまけ】

このビデオはアメリカの子供番組「Yo Gabba Gabba!」がアップしている!?ちなみに2006年に楽曲提供していたみたい。(Wiki調べ)
これ子供の時に観たら絶対覚えてると思う…!

2011 10/12 James Blake@恵比寿LIQUIDROOM

少し間が空いてしまい…って感じですが、かまわず書きます(笑)それでもこのライヴを観に行けて本当に良かったと今でもつくづく思う。
会場が19時と若干遅め(海外に比べたらまだ早い方かと思いますが)で前座が30分ほどで終わり、始まる頃には21時前になってました。
まだかまだかと待つお客さんからも明らかに「期待してます!」という雰囲気がビシビシ伝わってきます。年齢層的には案外幅広く、男性の方が多め。
James Blakeがまず1人で登場。想像以上に背が高い(そしてイケメン。笑)素朴な雰囲気の青年という感じでさらっと登場。静かにキーボードの椅子に座って10月にリリースされたEPからの曲、"Enough Thunder"でしっとりと幕を開けた。
…これがJames Blakeなのか!と思わず息を吞むような存在感。

思わず口を開けて見入っていると、次にドラマーとギター&サンプラー(ベース音的な低音も兼ねている?)が加わり3人編成のバンドセットになるとまた表情がころっと変わる。"Unluck"はアルバムで聴くより重厚かつビートが耳に残る。そこにエフェクトが加わり様々な感情を含んだ様なヴォーカルで、完全にもう世界が確立されている。
す、すごい… "I Never Learnt To Share"はシンプルな歌い出しから序々に音が加わり、後半盛り上がり方が本当に鳥肌。続く"Lindisfarne"も"To Care (Like You)"も圧倒的なサウンドと共に、James Blakeのヴォーカルが本当に魅力的。
後ろにいた人は曲が終わるたび「すげぇ〜!」と叫んでいたがすごく分かる(笑)お客さんの反応もかなり良い。皆それぞれに熱心に聴き入り拍手を送っていた。
  "CMYK"は最後の方は かなりダンサブルさも感じたし、Feistのカバーの"Limit To Your Love"もやはり最高。耳に直接鳴る様なあの低音もすさまじい。(歌い出だしをミスって止めてしまったハプニングはむしろ好感 笑)最後はThe Wilhelm Screamで締めた後、アンコールはDigital Mystikzの"Anti-War Dub"をバンドセットで演奏し、最後は1人でJoni Mitchellの"A Case of You"のカバーで締めくくり。これがなんとも感動的。

音源で聴く様な立体的なエフェクトはライヴじゃそこまかな〜とか甘い事を考えて私が間違いだった。ものすごく立体的でライヴで観る方が遥かに濃厚!ステージ横にPAが居て操作してるのは見えたけど、それだけでは無く、あちこちに工夫やしかけがあるようで、しくみがよく分からない(笑)でもバンド全体でかなり絶妙なタイミングで演奏しているのだろうなぁ。

印象的だったのは1曲1曲をしっかり区切っている気がした。というのも曲が終わるごとに照明を落としていて、次の曲とのちょっとした間を空けていたように思えた。(気のせい?)その効果もあるのか、確かにどの曲も似た感じが無くて、印象が異なるので観ていて全く飽きない。次はなんだ!?とわくわくしてしまう。
アルバムでの一貫としたクールさとはまた違い、ライヴで観る攻撃性や爆発力にビックリした。全体的な演出力もスバ抜けてるし。正直、ポスト・タブステップとかよく分かんないけど、そんな理屈無しにただただ魅了されるし、広範囲の人にスッと響くと思った。
これは一生覚えておきたい、いや覚えて居られる様なとてつもないライヴだった…。
あと James Blake、MCでの日本語の発音がめちゃウマ!(笑)ツイッターでも来日中わざわざ日本語でツイートしてくれる所なんて凄いと思った。このツイート も気になりまくるのですが…また来て欲しい!!


 
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海外のフェスのライヴ映像でしょうか。大きい会場で聴いても良さそうだなぁ…


これは先月KCRWスタジオライヴ映像。他にも数曲演奏したようです。


2011-10-12

Women Tour 2010: Highlights of the West:その後

今年の5月にCokemachineglow公開されたこの「Women Tour 2010: Highlights of the West」と題されたWomenのライヴツアービデオ、これは昨年のツアーのドキュメンタリー的な映像や写真など、当初は1時間弱ほどの内容で彼らの活動休止の原因とも言える、ビクトリアのLucky Barでの最後ライヴの様子まで収録されていましたが、バンドメンバーと友人からの申し出によって最後の部分はカットされ、現在見れるのはショートバージョン。完全に削除された訳では無く、フルで見たい場合はVimeoで投稿者の連絡をとるしくみに変更されている。↓
(11/5 アップデート:現在は プライベートビデオに変更?されていて一般では観れないっぽいです。)

WOMEN Tour 2010: Highlights of The West (short version)
まぁ、よく考えたらそうなるよね…ってカットされた部分を実は公開された時に見たのですが、結局ハロウィンパーティ的なライヴでの一幕なのかメンバー全員仮装して演奏。(だからいまいち深刻さが映像じゃ分かんない…)確かにメンバー揃ってなかったり緊迫した雰囲気もあった気もする。ファンとしては若干ひやひやしますが結局これだけじゃ…って思った内容でした。最後も4人で演奏してたし。
 と、書きましたが私が言いたいのは、このビデオはライブ映像が数多く収録されていてこれがかなり良い。彼らはミュージックビデオがほとんど無いのでyoutube以外の映像はかなり貴重。これを見るだけでは全然衰えとか感じないし、むしろアルバムの曲がライヴでも魅力的だというのが良く分かった。"Black Rice"はやっぱりドリーミー。レトロなゲーセンの映像とかぶせてあるのがまた合ってる(笑)"Group Transport Hall"はアルバムとは違い、ダークでサイケだし、"Narrow With The Hall"の兄弟ハーモニー&美メロも良い。最新曲"Bullfight"も演奏してる。音楽性がこれ!って言い切れないのもWomenの好きな所。さらに10:20位の所のはカバー曲?みたいなのがカッコいい。最後は"Eyesore"でシメ。十分見ごたえがあります。ってか別に仲良さそうだし元気そう。そんな急に悪化したって事…?

WOMEN Tour 2010: Highlights of The West (short version) from Darius de Andrade on Vimeo.

これ見ちゃうとまた復活して欲しいな…って切実に思ってしまう。

また、ドラマーのマイクのこんな発言 もあったりしてえ…?と思うけど分かんないもんね!となんだか自己満足的な内容になりましたが、Womenは居そうで居ないタイプのバンドだと思ってるしそろそろ1年経つなぁ〜としみじみ。